日本選手権は大学日本一を決定する大学選手権が12月20日頃から、1月8日が決勝、社会人の全国大会も同じ時期に開催されて、チケットは一ヵ月前位からの発売なので未だ対戦相手は判らない状態でのチケット購入となります。
社会人となり、ボーナスも出たのでと、チケット発売日に新宿のチケット・センター(西新宿の地下街)に開店前に行って並んで購入をしました。彼女と私の両親、妹の分の合計6枚の一番良い(=高い)席のS席を購入しました。@3,000円×6=18,000円位だったでしょうか。
1987年(昭和62年)の対戦は早稲田大学と東芝府中です。国立競技場へは何度も行っていましたが、指定席は初めてでメイン・スタンドです。
早稲田大学は1年生トリオが大活躍した年でSHの堀越、CTB藤掛、WTB今泉がレギュラーとして出場し、伝説の雪の早明戦ではゴール前に釘付けになってもトライをさせないディフェンスが強いチームです。
東芝府中は初の社会人優勝で花岡キャプテンを中心とした機動力のある大型フォワード、突破力のあるCTB石川、日本代表FB向井、ベテランWTB戸嶋がいました。
大観衆慣れしている早稲田が学生らしい素早い展開でリードをして、大舞台に飲み込まれて浮足だっていた東芝府中が徐々に地に足が付いた感じで、フォワードが前に出始めて逆転、後半に入り若さと速さで早稲田が優位に試合を進めて学生としては、2年振りの日本選手権で優勝をしました。
早稲田の今泉のペナルティ・ゴール、ゴール・キックでは、「1、2、3、4、5」の大歓声がかかり、五郎丸のルーティンにも負けない位の人気でした。
この翌年から神戸製鋼の七連覇が始まり、外国人選手の参加もあり、学生との差が広がり、日本選手権のやり方が変わって行きます。

両チームの持ち味が出て、とても楽しめた良い試合でした。下の妹は受験勉強の為、行かずにチケットを合格お守りとして、無事難関の高校に合格しました。
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